Eテレ「おかあさんといっしょ」のゆういちろうお兄さん(花田ゆういちろう)が、歌のお兄さんになるまでを振り返ってまとめました。
音楽との出会い、ミュージカル「CATS」への興味、国立音楽大学、劇団四季研究所、芝居・演技への興味、文学座附属演劇研究所から、おかあさんといっしょ歌のお兄さんのオーディションを知り合格するまでの話をわかりやすく紹介します。
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音楽との出会いと国立音楽大学を目指す切っ掛け

出典:花田ゆういちろう
まず最初にゆういちろうお兄さん(花田ゆういちろう)の音楽との出会いについてです。
両親が洋楽や邦楽のポップスをよく聴いていたことから、ゆういちろうお兄さんは小さい頃から妹と一緒に、歌手の真似をしながら歌っていました。
そのうち「シンガーソングライターになりたい」と思うようになり、高校1年生の時から歌のレッスンに通い始めます。
ただ、レッスンで歌う曲がなぜかポップスではなかったことから、数回目のレッスンで「何か違うぞ」と気づきます。

出典:花田ゆういちろう
その後、劇団四季のミュージカル「CATS」を観て「こんな世界もあるのか」と感激し、「自分もミュージカルに出たい」という思いが湧いてきたのです。
「CATS」のパンフレットから、国立(くにたち)音楽大学を卒業したキャストが多いのを知り、「国立で声楽を学べば、劇団四季に入りミュージカルに出られるのかな」と考え、受験準備講習会を受講するなどして、国立音楽大学への進学を目指すようになりました。
偶然にも教室で声楽の指導を受けていた先生も国立音楽大学の卒業生だったのです。
国立音楽大学在学中にミュージカルからお芝居に興味を持つ

国立音楽大学に在学中は「卒業したら劇団四季に入りたい」と思っていましたが、数多くのお芝居を観るうちに、演技に必要な表現力の奥深さに惹かれるようになりました。
「お芝居をもっと学べば、「生きた歌」が歌えるようになるのでは」と考え、文学座附属演劇研究所の聴講生として基礎から演技を学ぶ道を選びました。
演劇漬けの日々はとても充実していましたが、聴講生として在籍できるのは1年だけで、研究生への進級はできませんでした。

出典:花田ゆういちろう
気持ちを新たにして、以前からの目標だった劇団四季研究所を受験し、合格を果たします。
ところが、文学座での経験が忘れられず、翌年再び文学座附属演劇研究所を受験し、今度は研究生として合格。
以後は、演劇やミュージカルなど、舞台での表現活動に力を注ぐようになりました。
おかあさんといっしょ歌のお兄さんのオーディションの話を知り受験する

文学座附属演劇研究所の研究生2年目の時、恩師が演出を務めるミュージカルに出演する機会がありました。
そこで振り付けを担当していた方が、偶然にもEテレ「おかあさんといっしょ」の振り付けも手がけている方だったのです。
その方から「歌のお兄さんのオーディションがあるから受けてみない?」と声をかけられます。
それまで自分が「歌のお兄さん」になることなど考えたこともありませんでしたが、滅多にないチャンスだと感じ、「せっかくの機会なら挑戦してみよう」とすぐに気持ちを固めたのです。
おかあさんといっしょ歌のお兄さんのオーディションに合格

出典:Eテレ
NHKでは「歌のお兄さん・お姉さん」の非公開オーディションを行っており、偶然にそのオーディションを知ることになったゆういちろうお兄さん。
丁度、だいすけお兄さんが卒業するタイミングだったのです。
オーディションでは書類・歌唱・実技(子どもとのコミュニケーションなど)・最終面接を経て決定します。
ゆういちろうお兄さんはオーディションに合格し、2017年4月から12代目・歌のお兄さんになりました。
ゆういちろうお兄さんが歌のお兄さんに合格した理由

ゆういちろうお兄さんが「歌のお兄さん」のオーディションに合格したのは、これまで紹介した経歴が大きく関係しています。
- 高校1年生から歌のレッスンに通う
- 国立音楽大学音楽学部声楽科卒業
- 劇団四季研究所に合格
- 文学座附属演劇研究所の研究生に合格
歌唱力だけでなく、ミュージカル・お芝居・演技も学んでいたことから、舞台経験による表現力も必要とする「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さんにふさわしい人物だったのです。
また、ゆういちろうお兄さん自身が持っている優しさ・癒し・落ち着きも合格した理由の一つだと言えるでしょう。
- 舞台の表現力
- 優しさ
- 癒し
- 落ち着き
もう一つ、偶然オーディションを知ることになった強運もありますね。
最後に審査員のコメントを紹介します。
「ゆういちろうお兄さんはやさしい歌声と、まっすぐなまなざしが印象的だった」「見ているだけで安心できる人柄が伝わってきた」と語っています。
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