▲写真は2017年4月19日に「トワイライトエクスプレス瑞風」が試運転で大阪駅に入ってきた様子です。先頭車両。
JR西日本が2017年に新たな豪華寝台列車(クルーズトレイン)の概要を発表しました。その豪華列車のインパクトが強烈!1両丸々1室のスイートルームです。
名前は「Twilight Express瑞風(トワイライトエクスプレス・みずかぜ)」になりました。トワイライトエクスプレスを引き継ぐ形になりましたね。
これは気になるぞっと、早速調べてみました。いつデビューするのか?気になるお値段は?運行ルートについてまとめました。
JR西日本豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」の概要
- 運行日:2017年6月17日(決定)
- 車両:10両編成
- 定員:30人程度
- 2クラスの客室車6両、ラウンジカー1両、展望スペース付き先頭車2両
- 連結される先頭車2両:展望スペース
- 動力:ディーゼル発電機とバッテリーアシストによりモーター駆動のハイブリット方式
- インテリアデザイン:建築家・浦一也氏(京都迎賓館など)
- エクステリアデザイン:工業デザイナー・福田哲夫氏(寝台列車・N700系など)
- 食事:フードコラムニスト・門上武司氏担当
- 1泊2日、2泊3日のコースが中心
参考:JR西日本プレスリリース(PDF)
客室6両の内、5両は1両あたり3室の客室となりますが。最後の1両が驚き!なんと残る1両は最上級客室、1室丸々客室になります。
プライベートバルコニー・バスタブ付きのバスルームが付いています。これはスゴイ!
出典:JR西日本
世界の豪華寝台列車の中でインドの「マハラジャエクスプレス」しか採用していないバスタブが設置されるようです。なんだかよくわからないがスゴイことになっています。
瑞風の気になるお値段は?
気になるお値段ですが、クルーズトレイン「ななつ星in九州」よりリーズナブルな料金ですが、実際の価格を見てやはり手が届かないと感じました。
山陽山陰コース(2泊3日)の1両1室となる最高クラスの部屋「ザ・スイート」は2人利用で、1人あたり120万円、4人利用する場合は1人あたり90万円します。
第1期(6~9月分)の旅行代金は1人27万円~125万円。予想倍率平均5.5倍で、最高68倍だったと報じられています。
ななつ星in九州の料金は?
- 1泊2日コース:2名1室1人あたり約15万円~22万円。1名1室約28万円~42万円
- 2泊3日コース:2名1室1人あたり約39万円~56万円。1名1室約62万円~98万円
確かにななつ星と比較すると安いかもしれません(どちらも高いのですが)。
受付開始日は2016年12月5日から。受付開始後、第1期(2017年6月~9月出発分)は最高倍率が68倍だったと発表されました。
ななつ星については下の記事に詳しく書いています▼
【関連】ななつ星in九州の車両、料金、コース、時刻表、倍率など
JR西日本、豪華寝台列車発表(youtube)
名称がトワイライトエクスプレス瑞風 に決定!
出典:JR西日本
- 瑞風とは:みずみずしい風。吉兆を表すめでたい風という意味も。「瑞穂の国」と呼ばれる美しい日本に、新しいトワイライトエクスプレスという風が幸せを運ぶ情景をイメージ
- ロゴマークについて:MIZUKAZEの”M”を山並に見立て、吹き抜けていく風をトワイライトエクスプレスの象徴である天使で表現。
「瑞風」運行ルート&日程
- 発着駅:京都・大阪・下関の3駅を始発&終着駅
- 立ち寄り観光:1日1回列車を降り、周辺観光を楽しむ企画がある
1泊2日(片道タイプ)
- 山陽コース:下り倉敷駅(1日目)、岩国駅(2日目)、上り宮島口駅(1日目)、尾道駅(2日目)
- 山陰コース:下り城崎温泉駅(1日目)、東萩駅(2日目)、上り出雲市駅(1日目)、鳥取駅(2日目)
山陰コースは大阪から京都に行き、そこから山陰本線を西に進むコースです。
2泊3日(周遊タイプ)
- 山陽山陰コース:岡山駅(1日目)、宍道・松江駅(2日目)、東浜駅(3日目)
京都・大阪→山陽本線を西へ。2日目に山陰本線を東に進みます。
最後に
▲「TWILIGHT EXPRESS MIZUKASE」車両の横のエンブレム。
JR西日本の豪華寝台列車、新トワイライトエクスプレス「瑞風」の情報をまとめてみました。いやぁ、乗りたい!でも高い!ななつ星もアジアの富裕層をターゲットにしているそうで、一般庶民には難しいお値段になりそうです。
大阪駅・京都駅を出発し山陰本線を通って下関駅に着き、山陽本線経由で関西戻るルートなどの複数のルートが想定されているそうです。山の緑と海の青の2大自然を見ることができるルートになりそうですね。車窓から見る眺めをイメージしてしまいました。
先日、寝台列車がどんどん無くなっていくというニュースを見ましたが、電車が快適にホテル代わりとなる豪華車両だけが今後残っていくのでしょうね。
追記:
2016年11月14日追記:山陰本線「東浜駅」を改築することを発表。
山陽・山陰コース(2泊3日・周遊)で立ち寄ることから、駅舎の改築と駅前広場の整備が実施されることになりました。
写真は「トワイライトエクスプレス瑞風」の試運転で大阪駅に入ってきた様子を撮影しました。
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