子供と同級生の友達と比較してしまうということは、話で聞いたり、本で読んだりして知っています。
我が家はそれについてはできるだけ使わないようにしてきました。
しかし、子供が幼稚園年長(5〜6歳児)になったことで、無意識に使っていることに気が付きました。それは子供の成長と関係しています。
先日、幼稚園の先生と話をする機会があり、他の子供たちと比較してしまっていたことに気がつき、改めることを決心した話をご紹介します。
年中と年長では成長が大きく異なる
幼稚園年中(4〜5歳児)と年長(5〜6歳児)はたった1学年だけの差ですが、成長の上で大きく異なります。
年中の場合は幼児として、頑張っている姿を後ろから微笑ましく見ていられます。
それに対し年長になると体もシュッとして、手先もより器用になり、考え方も一気に成長し、生意気になる部分も増え、小学生に近づくのを感じさせてくる場面が増えてきます。
年中や年長について以前記事にしたのであわせて読んでもらうとわかると思います。
関連:[幼稚園・保育園]運動会で見る年少・年中・年長の成長の違い
年長になり大きな成長の過程を見ていると、ついつい親として他の子供と比較していることが多くなっていることに気がつきました。
年長になると行事が増え、できることの差が開くので比較してしまう
幼稚園の年長になると、学期ごとに色々なカリキュラムが入っています。
例えば作品を仕上げることや、劇の発表会、ピアニカの演奏、運動会の出し物など、年長で一気にやり遂げることが増えてきます。
これらの行事は最終学年の集大成として色々と行われているのでしょう。
年長は(年中と比べて)頑張らないと行けない場面が多くなるので、「他の子供たちも頑張っているから、頑張って」とついつい言ってしまうのです。
特にお友達全員が出来ていて、ウチの子供だけが出来ていない場合は、ついつい比較して焦ってしまいます。
習い事でもそう、友達が英語が上達しているから、うちの子も頑張ってそのレベルまで近づけようと親の方が友達と比較してしまうことが年長になり多くなっていました。
幼稚園の先生と話をして気がついたことは、子供は頑張りすぎていること
先日、偶然幼稚園に行くことがあり、子供が幼稚園でどうなのかを聞く機会がありました。
話を聞いていると娘は幼稚園で本当によく頑張っているそうです。これについては以前から聞いていたのですが、頑張りすぎていることもわかりました。
幼稚園での発表会や劇、演奏などの練習が出来ないことがあると、最近幼稚園で泣き出しているようです。
それは同じ学年のお友達はできて、自分にはできないからです。
これまで年中の時は出来ないことがあれば努力でカバーできていたのが、年長になり一気に周りの子供たちが成長し追い抜いていくことがあり、娘は置いてけぼりになっているそうです。
この話を聞いた時びっくりしました。
家ではそんなそぶりは全く見せていません。ただ家ではかなり荒れているというのはあります。
今回幼稚園で話を聞いたことで、家で荒れているという理由がはっきりわかりました。幼稚園でかなり無理をしているようです。
普通はこれだと幼稚園に行くのを嫌がりがちですが、今の所そういうことはありません。
娘が幼稚園に行くのを嫌がらないのは、周りのお友達との仲が良好で、娘が出来なかったり、失敗しても友達が優しく助けてくれるから。
友達との関係が良好なのが幸いし、子供が幼稚園嫌いにはなってはいませんが、年長にたくさんある出し物や発表などについていけないということが、娘にはかなり負担になっていることを知ったのです。
※後にグレイゾーンと診断されました。
まだ幼稚園なのでゆっくり見守ろう
この話を聞いた時に「娘の成長や学習能力は大丈夫か?」という不安になりましたが、一夜が経ち、そんなに悩まなくても良いのではという親の結論に達しました。
ここで親として他のお友達と比較しすぎてるのを止めようという気になったのです。
自分が幼稚園の時はどうだったのか?を思い出してみると、ただひたすら遊んでいた、グラウンドを走っていたという記憶しかありません。
子供はまだ幼稚園なので悩むレベルではないかなと。
幼稚園年長の行事のカリキュラムが多すぎて、子供がついていけてないだけだなという判断をしました。
遊んだりするのがメインの幼稚園に行かせていたら、娘はもっと楽しめていたのかもと思いながらも、もう後には戻れないので、できるだけ子供に負担にならないような、無理をさせない範囲でこれから進められたらなと考えています。