出典:JR東日本
JR西日本が先日クルーズトレイン(豪華寝台列車)の発表をしたと思ったら、今度はJR東日本です。2017年5月1日より運行するクルーズトレインを発表しました。
列車名は「トランスイート四季島」に決定しました!寝台列車の形がどんどん変わってきましたね。
JR西日本のクルーズトレインは「JR西日本豪華寝台列車「瑞風」がホテルのよう。お値段は?」という記事で書きました。あわせて読んでみて下さい。
そんな気になるJR東日本のクルーズトレインの情報をまとめてみました。
JR東日本クルーズトレイン情報
- 2017年5月1日運行開始が決定
- 全10両編成
- 定員34人
- 先頭と最後尾:ガラス張り景色が見られるようになっている
- デラックススイート1両2室(メゾネットタイプ・フラットタイプ各1室)。浴室・シャワー・トイレ付
- スイート5両15室(1室のみバリアフリー対応)
- ラウンジ車と食堂車(ダイニング)が各1両あり
- 奥山清行氏プロデュース
JR東日本プレスリリース(PDF)
一般の寝台車というのは無く、全てスイートかデラックススイートのみになっていますね。ビックリ!
追加情報として、四季島の発着駅が「上野駅」に決定しました。場所は13番ホーム。近くに専用のラウンジも出来ます
専用ラウンジではチェックイン、手荷物預かり、飲み物やお菓子の提供があるようです。ゆったりした雰囲気でいいですね。
上野駅の13番線ホームにラウンジ「プロローグ四季島」が設置され、出発までくつろぐことができます。
また、13番線と14番線のホームの間に「新たな旅立ちの13.5番線ホーム」から「TRAIN SUITE 四季島」に乗車することがわかりました。乗車する方限定の特別な空間を味わうことができます。
先頭車両&最後尾車両
出典:JR東日本
先頭車両はほとんどガラス面、展望エリアになっています。中から見たらどこからでも自然の景観が楽しめるようになっています。
デラックススイート車
出典:JR東日本
デラックススイート車両は10両編成で1両のみ。その1両を2室に分けています。JR西日本のクルーズトレインは1両丸々デラックススイートでしたね。メゾネットタイプ・フラットタイプが各1室あります。
デラックスは2階建てになっています。1階が寝室、2階が和室、掘りごたつになってます。豪華!別室に浴室・シャワー・トイレが付いています。
スイート車
出典:JR東日本
スイートは残り5両15室、1両3室に分けられています。1室のみバリアフリーに対応しています(8号室の1室)。デラックススイートと異なるのは、部屋の大きさもありますが、お風呂が付いていません。シャワーとトイレだけになっています。それでも十分な広さですね。
客室が公開されました。掘りごたつ式がいいですね。下の動画で確認できます(産経ニュースより・2016年6月17日)
気になるのはデザイナーの奥山清行氏です。
奥山清行(ケン・オクヤマ)氏とは?
- 工業デザイナー,カーデザイナー
- フェラーリのカーデザイン担当
- エンツォフェラーリのデザインは「イタリア人以外では初めてフェラーリをデザインした男」として話題に
- 鉄道車両、航空機、船舶のデザインでも有名
- ニューズウィークに「新世紀に活躍する日本人」として紹介された
- 川崎重工業のデザインチームと組み、新幹線、地下鉄などをデザイン監修
(wikipedia)
スゴイ方ですね。乗り物のほとんどのデザインを担当されており、世界的に有名な方です。もしかして知らなかったのは僕だけ?フェラーリのデザインについては知っていましたが、奥山さんがデザインされていたとは知りませんでした。
数か月前にみたヤンマー(農業用トラクター)のコンセプトモデルも奥山清行氏なのですね。奥山氏のデザイン史を知ると、ますますこのクルーズトレインに乗ってみたくなりました。
ヤンマーコンセプトモデルをキッザニア甲子園で見ました▼
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北陸新幹線も奥山氏デザインです▼
【関連】北陸新幹線の名称・料金・ルート・停車駅・時刻表・本数・時間など
名称がトランスイート「四季島」に決定
- 「四季島」とは:日本の古い国名「しきしま」から。美しい四季と伝統を感じながら旅を連想させる
- 「(TRAIN SUITE)トランスイート」とは:全室スイートルームから。トレインスイート→トランスイート
- シンボルマークについて:「ひと」「もの」「こと」の象徴である三本の線が四季を意味する「4つの節目」を巡り戻ってくるデザインに
「四季島」運行ルート
春から秋が2コース、冬が1コース予定されています。
- 春・夏・秋:①3泊4日コース、②1泊2日コース
- 冬:③2泊3日コース
参考:JR東日本
1.春~秋①3泊4日コース
- 1日目:上野→昼食→日光→観光(日光)→日光→夕食(車内)→列車内で宿泊→
- 2日目:函館→朝食(車外)→函館→昼食(車内)→伊達紋別(ニセコエリア)→登別(登別エリア)
- 3日目:東室蘭→洞爺→昼食(車内)→新函館北斗→弘前→列車内で宿泊→
- 4日目:鶴岡→あつみ温泉→朝食(車内)→新津→東三条→昼食(車内)→上野(山形の加茂水族館、あつみ温泉など)
カシオペアが廃止されますが、四季島が北海道まで走行するコースになっています。
3日目は2コース①[縄文コース]新函館北斗駅→青森駅、三内丸山遺跡を見学か、②[五能線コース]新函館北斗駅→青森駅、五所川原~弘前「リゾートしらかみ」に乗車から一つ選択するようになっています。(2016年5月11日追記)
2.春~秋②1泊2日コース
- 1日目:上野→塩山→姨捨→列車内で宿泊→
- 2日目:会津若松→上野
- テーマ「里山、棚田、ぶどう畑などのぬくもりのある風景や、工芸品の粋を味わう旅」
山梨の食材を使用したランチ、会津の歴史と風土を感じる朝食が予定されています(2016年5月11日追記)
3.冬③2泊3日コース
- 1日目:上野→昼食→日光→観光(日光)→日光→夕食(車内)→列車内で宿泊→
- 2日目:函館→朝食(車外)→函館→昼食(車内)→青森→弘前→青森→列車内で宿泊→
- 3日目:鳴子温泉→上野
春から秋は四季の風景や自然の暮らしや文化の旅をテーマにし、冬は雪国の繊細な景色や愉しみをみつける旅をテーマにしています。
具体的に運行ルートが発表され、より「四季島」への興味が増してきました。
2泊3日コースは2017年5月~6月の観光には入っていませんでした(2016年5月11日追記)
4.季節の旬を楽しむ「東日本の旬」コース
「夏の2泊3日コース」「年末年始コース」「春の2泊3日コース」の3コース追加。2017年2月ごろ発売予定。旅行行程は後日発表。
①夏の2泊3日コース
- 日程:2017年8月16日~18日
- 走行距離:1800km
②年末年始コース
- 日程:2017年12月31日~2018年1月1日
- 走行距離:1000km
③春の2泊3日コース
- 日程:2018年3月24日~26日
- 走行距離:1600km
旅行代金
気になるのが料金です。「四季島」は全てを旅行商品として販売することが発表されました。2017年5月~6月の13本のうち11本が旅行会社の販売です。
2017年5月~6月旅行会社内訳と旅行代金
びゅうトラベルサービス
- 11本(3泊4日コース6本、1泊2日コース6本)
- 3泊4日コース価格:75万円~95万円
- 1泊2日コース価格:32万円~45万円
- ※2名1室利用時
他の旅行会社
- 2本(3泊4日コース1本、1泊2日コース1本)
申込は四季島の専用サイトの参加申し込みフォームかツアーデスク(電話)で受け付けることになりました。希望者多数の場合は抽選となっています。
これは2017年5月~6月の旅行会社の値段です。7月以降は変わってくるかもしれません。(2016年5月11日追記)
JR東日本のびゅうトラベルサービスが2017年5月~6月分を6月30日発売し、その日に申し込みが締め切られました。
最高倍率は3泊4日の「四季島スイート」の76倍だそうです。平均倍率は6.6倍。抽選結果は7月下旬発表予定(2016年7月6日追記)。
最後に
四季島情報、料金や運行ルートをわかり次第追記しています。上野駅発着なので、東京駅には停車しません。
JR西日本も2017年春、東日本も2017年春となっています。2017年の春は豪華列車のデビューが続くことになりますね。
和モダンをテーマにしていることもあり、ゆったりとした落ち着きがあります。外観は金色ということで百式のようですね。最近の電車はガンダムのモビールスーツっぽいなぁ。
追記:
- 自宅や滞在先から専用のハイヤーでお出迎えとお見送りサービスを行うことを発表(2016年12月)
- 制服を発表キッチン、ラウンジ、乗務員、車両整備にも専用の制服が用意された(2017年2月9日)
- 四季島の全客室に東京西川の寝具が使われることを発表しました(2017年3月17日)
- 四季島に使われている東京西川の寝具が「快眠パック」として一般販売されます(2017年9月7日)
- 2018年度「東日本の旬」コース(早春の2泊3日)が発売、2019年度4月~6月期の申込受付が開始しました(2018年6月6日)
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