先日、子供が帰宅した時に手にガチャガチャのカプセルを持っていました。「何それ?」って聞くと、中にダンゴムシが一匹入っています。
話を聞いてみると、実家の近所に住むの男の子とダンゴムシを取ったりしていたようです。どうしても持って帰りたくて、1匹だけカプセルに入れて持って帰ってきたようです。
中を見てみると、確かにダンゴムシがいます。土が全くない状態なので、かなり激しい揺れに耐えながらこのダンゴムシは我が家にやってきました(汗)。
「じゃぁ、近所の花壇にダンゴムシを返してあげよう」と言うと、「イヤ、自分で育てる」と言うではありませんか。
何度説得しても聞いてくれないので、結局家で飼う羽目になりました。まさかの展開です。とりあえず100均で虫かごケースと花の土を買ってくることに。
突如として始まったダンゴムシの飼育ですが、色々わかってきたこともあるので、まとめておきます。ダンゴムシの餌と買い方、飼育してわかったことを紹介します。
準備したもの
まずは虫かご「飼育ケース」を購入。お店に行ったらまだ夏ではなかったので、奥にしまっていたのをわざわざ出してもらいました。
色は黒じゃない方が良かったのですが、そんなことを言ってる場合じゃないので、これを購入。
「カブトムシやクワガタ、鈴虫、魚などの飼育に」と書かれています。日本製。網かごも売っていましたが、透明のケースの方にしました。
どこかの土をもらうかなとも考えましたが、いい土の方が良さそうだったので、同じく100均一で売られていた「花の土」約2リットルもあわせて購入。2リットルもいらないんですけどね…;;
安心・安全の日本製と書かれています。結果的にどちらも日本製でした。木の粉や細い枝などが混じって入っています。土は湿り気がありました。
この土がダンゴムシを飼うのにとても最適だったのが、後でわかります。
ダンゴムシ飼育スタート
1日目
まずは「飼育ケース」に土を少し入れました。親が入れようとしたら「自分でやる」っていうので、小さな容器に土を入れ、それを子供に入れさせました
なんとか土をこぼさずに入れることができましたよ。「危ない、危ない」何でもやりたがるのでタイヘンです。
その後、ダンゴムシを土の方に移します。上の写真はダンゴムシを手に取っている娘。力強くてダンゴムシが死んでしまわないか心配…
しかし、ちょっとした虫でも怖がるのに、なんでダンゴムシだけ怖がらないのだろう?
飼育ケースに無事ダンゴムシを入れることができました。
ダンゴムシがやっと土に帰りました。今思うと長い輸送期間でした。
この後、ダンゴムシは土の中に入ってしまい、全く出てこなくなります。
2日目
ダンゴムシはよく石をどけるといたりするので、大きな石を見つけてきて飼育ケースに入れてみたのですが、あまりに重たい石でダンゴムシが潰れてしまわないか心配になり、一度入れてみたものの取り除きました。
1匹だけだと全く外に出てこないので、次の日にダンゴムシをさらに見つけにいってきました。大きな石の代わりに、落ち葉も入れてみました。
この中にダンゴムシが7匹ほど入っていますが、全く姿を現しません。
あまりにダンゴムシが地上にでてこないので、子供が楽しくなさそうです。確かに全く地上に出てこない…。
3~4日目
土の中からダンゴムシが出てきました。しばらく飼っていてわかったのは、ダンゴムシは夜行性だったのです。子供が寝た後に飼育ケースを見ると、モゾモゾと全ダンゴムシが活動し始めています。
これは新たな発見。しかし、子供が見たいときには、それほど動き回っていないのが残念。
ただ、以前よりは日中でも1匹ぐらいは動いているので、子供は満足そうです(笑)。朝起きてケースを見るのが日課になっています。
ダンゴムシを育ててみてわかったこと
ダンゴムシに似た虫はワラジムシ
実は以前から漠然と知っていたことがあります。それはダンゴムシにそっくりな虫がいること。図鑑で調べてみたところ、名前はワラジムシと言います。
見た目はほとんど同じ。ダンゴムシとワラジムシは同じ仲間です。ではどこが違いのか、それは触って丸くなるのがダンゴムシ、丸まらないのがワラジムシです。
我が家が飼い始めたダンゴムシ7匹が全員ダンゴムシなのかはわかりません。もしかしたらワラジムシもいるかも…。
餌・食べ物
まずダンゴムシの食べ物(餌)ですが、図鑑で調べてみると、何でも食べるそうです。例えば、木の枝や枯れ葉や根など。
なので、何も知らずに買った「花の土」が正解。この「花の土」は木の細かな根や枝など色々と入っているので、ダンゴムシを飼うには最適でした。
石が重いので、代わりに落ち葉を入れましたがこれも正解。ダンゴムシは枯れ葉が好きなので、どれも最初に用意したもので上手いこといきました。
ダンゴムシは特に餌を用意する必要が無いので、結構飼育しやすい虫ですよ。霧吹きで土を湿らしておきましょう。ダンゴムシに直接あたらないようにしましょう。
実際に飼ってみてわかったことは、落ち葉や木の枝を食べるのですが、量が少ないとすぐに死んでしまうので、茄子とか人参などを小さく切ってあげるのが良いことがわかりました。
下のようなエサをあげるようにしてみましょう。
- 落ち葉
- ナス
- 人参
- きのこ類
- チーズ
- マルベリーカルシウム
- カットボーン
- 金魚や鯉のエサ
参考:ダンゴムシの本(まるまる一冊ダンゴムシの本:P.112)
やはり柿の葉、コナラ、クヌギなどの落ち葉で良さそうです。家に人参やナスがあればヘタを小さく切ってあげても良いそうです。
意外にもチーズが大好物と書かれていました。人が食べるときにおすそ分けしましょう。
きのこは人が食べないイシヅキでもOK。栄養があるため、食事で使うときに少しだけあげましょう。
実は夜行性だった
先ほども書きましたが、ほとんど地上に出てきません。それに対し、夜中になると全員がモゾモゾ動いてみます。
- 日中:ダンゴムシを1匹見るか見ないか
- 夜中:5匹以上が地上で動いている
夜のこの瞬間を子供に見せてあげたいのですが、すっかり就寝中なので、子供はいつも「あまり出てこないね」ばかり言っています(苦笑)。
最後に
突如として飼うことになったダンゴムシ、準備したものや実際に飼育してわかったことをまとめてみました。
ガーデニングでは何でも食べてしまうダンゴムシは害虫として扱われているのですが、子供が飼育するにはとても楽な虫でした。
透明のケースはツルツルしているので、例え上に蓋をしていなくてもダンゴムシが上ってこられないのだとか…。でも、アクシデントがあればタイヘンなので蓋はしています。
一度準備すれば、ほとんど何もする必要がありません。旅行に行っても大丈夫。その時は少し多めに霧吹きをお忘れなく。餌やりの必要がありません。あれから土と枯れ葉を少し足したぐらいです。
妻はダンゴムシが怖いようですが、僕と娘は楽しく観察しています。毎日の楽しみがまた一つ増えました。
追記:土を湿らせるときは霧吹きを使いましょう。水を含ませすぎると、逆にずっと湿った状態が続き、ダンゴムシが死んでしまうので注意して下さい(体験談)。
参考リンク:子どもと一緒に虫を飼おう(1)
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