小学生の学習でお馴染みの「公文(くもん)」には小学生コースもあります。
公文式は、近所の教室に通って学習するのが通常の流れですが、もう一つ通信教育(通信学習)もあります。正式名は「公文式通信学習」。
今回は公文式通信学習(通信教育)小学生コースの月額料金や教材内容、公文式教室との違いについてメリット・デメリットに分けて紹介します。
さらに詳しく
小学生向け通信教育教材については下の記事にまとめています▼
公文通信教育・小学生コースについて
出典:KUMON
対象年齢と教材レベル
公文式通信学習は幼児から高校生まで。小学生は小学1年生から小学6年生まであります。
小学生算数の教材レベル
算数は6A(幼児レベル)→A(小学生レベル)→Q(高校生レベル)まで。その中で小学生の教材のレベルはAからFあたりです。
- 小学1年生:教材A〜6A
- 小学2年生:教材B
- 小学3年生:教材C
- 小学4年生:教材D
- 小学5年生:教材E
- 小学6年生:教材F
もちろん簡単に問題が溶ける場合はレベルを上げていくことが可能。あくまで目安です。
小学生国語の教材レベル
算数は8A(幼児レベル)→A1(小学生レベル)→O(高校生レベル)まで。その中で小学生の教材のレベルはA1からF2あたりです。
- 小学1年生:教材A1・A2
- 小学2年生:教材B1・B2
- 小学3年生:教材C1・C2
- 小学4年生:教材D1・D2
- 小学5年生:教材E1・E2
- 小学6年生:教材F1・F2
国語のレベルも算数と同様、あくまで目安です。
公文式教室と同じ教材を使用する
通信教育専用の教材があるわけのではなく、教室に通って学習する内容と全く同じです。
公文式通信学習は教室にどうしても通えない方、近所に教室がない方、通うには家から遠すぎる方向けのコースです。
教材の送付について
公文からは「新しいプリント」「採点済みプリント(2回目以降)」「通信学習連絡帳」の3点が届きます。
担任の先生が採点し解説。
家で新しい教材を取り組んだ後は、月に1回「通信学習連絡帳」と「学習したプリント」を郵便で送付します。
※連絡帳とプリントはそれぞれ別便になる
プリントの枚数は学習した枚数と同数が送られてきます(例外もあり)。取り組めなかったプリントがあれば、その分の枚数分が引かれて送付されます。
公文式教室学習との関係
引っ越しなどで近くに教室が見つかった場合は、公文式通信学習から公文式教室に変更することも可能です。
今現在、公文式教室に通っている方が、通信教育に変更したい場合は、まず教室の方で確認して下さい。
教室によっては、通信学習に対応していないところもあるようです。
公文通信教育小学生コースの教材内容
国語、算数、英語の3教科あります。
国語と算数はプリントで、英語はeペンシルを使った学習です。
- 国語:ひらがな・カタカナ・漢字の読み書き、主語と述語、修飾語、接続語など、文章の内容把握(小2まで140字程度、小4まで350字程度、小6まで500字程度)
- 算数:足し算、引き算、掛け算、割り算、時間、長さ、面積、速さ、比例・反比例、文章問題など
- 英語:eペンシルで英語学習、英検、TOEFL Primaryにも挑戦できる
国語は子供の読解力にあわせた学習ができるのが良いと思います。算数は小学校の内容と同じで、筆算を使って解く問題が多いです。もちろん文章問題もあります。
公文式通信学習小学生コースの月額料金
教科数 | 幼児コースの月額料金 |
1教科 | 8,250円 |
2教科 | 15,400円 |
3教科 | 22,550円 |
※通信管理費を1,100円を含んだ料金
※英語の場合、E-Pencil代:別途6,600円要
※料金の支払いはクレジットカード・口座振替
月額料金は1教科で8,250円(税込)。2教科・3教科になると少し安くなります。
全教科選択の場合は月額22,550円(税込)もかかってしまいます。公文式教室だとまだわかりますが、通信教育の値段にしては割高だと思います。
e-Pencilを既に持っている方は別途代金は必要ありません。
公文式通信学習のメリット
公文式通信学習のメリットをまとめました。
公文式教室が近くにない場合に助かる
公式サイトにも書かれているように、近くに教室があれば、基本は公文式教室に通うのが望ましいとなっています。
しかし近くに教室が無い場合で、どうしても公文式を学習したい時には助かります。
毎回教室に通う必要がない、時間がある時に学習できる
毎回教室に通う必要はないので、子供が学習したい時に学習できます。
ただし毎月送付する必要があるので、締切が近づくと親に負担がかかります。
自分のレベルにあった教材プリントを取り組める
教室・通信教育に共通することですが、同じ学年でもどんどんレベルの高い問題を学習することができます。
小学生通信教育教材を比較すると、ほとんどの通信教育は学年ごとに教材を取り組むことが多いのですが、自分のレベルにあった問題をできるのが良いと思います。
それが公文の良さでもあります。
国語が得意な子供はどんどん進めますし、算数が苦手な子供は同じ学年または一つ下の学年を取り組むことも可能です。その逆もあり。
これは担当する担任の判断基準になります。
公文式通信学習のデメリット
公文式通信学習のデメリットをまとめました。
公文式教室と比較して値段が高い
公文式教室の月額料金は、1教科7,150円(税込)または7,700円(税込)かかります。
※東京都と神奈川県だけ7,700円。
それと比較して通信教育費1,100円(税込)がかかるため公文式通信学習は月額料金8,250円になります(7150円+1100円=8250円)。
先生に教えてもらうのに時間がかかる、質問にタイムラグが生じる
家で学習することになるので、先生からの直接指導はありません。
毎回送付する時に連絡帳に書くか、すぐに知りたい場合は「マイページ」から質問する必要があります。
解き方を知ることにどうしてもタイムラグができるので、今すぐ知りたいということができないのがかなりのデメリットだと思います。
子供が自主的に教材に取り組まない場合は親に負担がかかる
子供がスラスラとプリント教材に取り組むことができれば問題ありませんが、(ウチの娘のように)自分から学習しようとしない子供の場合、通信教育は親にかなり負担がかかります。
子供がモチベーションを高く持てない
公文式教室に通う場合は、「近所の友達が行くから行きたい」というモチベーションがありますが、通信教育の場合はモチベーションを高く維持できないものです。
これは他社の通信教育も共通の問題です。
担任の先生とのやり取りで良いことがあれば、それをモチベーションとして続けることもできます。
まとめ
もし公文式教室が近くにあれば、値段も教室の方が安くつき、モチベーションも高いので、そちらをおすすめしますが、どうしても近所に教室が無い場合だけ、公文式通信学習をするようにしましょう。
通信教育を望んでいる場合は、公文式通信学習はどうしても高くなるので、他社と比べて気に入った通信教育を取り組むことをおすすめします。
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