我が家は野菜を買う時にオーガニック野菜があれば、できるだけそれを買うことを心がけてはいます。子供が生まれてから特にそれを意識するようになりました。
では、オーガニックって漠然とは良いのはわかりますが、実際の所どうなのかについてはわかりません。また、無農薬野菜や減農薬との違いは何かなという思いもあります。
今回はそのオーガニック(有機)、無農薬、減農薬の違いについて調べてみることにしました。
オーガニック(有機)、無農薬、減農薬の違いについて
参考:有機栽培(オーガニック)について(有機野菜専門40年・budounoki-ぶどうの木-)
参考:有機って何?無農薬とどう違う?(日経レストランオンライン)
無農薬・無化学肥料・減農薬とは
- 栽培期間中に農薬や化学肥料を使わない農産物
- ただし、栽培中に限定される
2003年まで無農薬と減農薬を取り締まるルールがなかったこともあり、勝手に名乗れば「無農薬野菜」と言えました。また、無農薬は栽培中だけに限定されるので、この田畑が今までどうだったのか、また隣の田畑の肥料はどうなのかについてはルールには無いのでわかりませんでした。
それらを取り締まる「特別栽培農産物ガイドライン(農林水産省)」が2004年に出来たため、無農薬と減農薬という表現は2004年使用禁止となっています。
現在は、化学合成農薬と化学肥料の通常の半分以上減らして栽培されたものは「特別栽培農産物」と呼ばれています。
オーガニック(有機)とは
- 農薬や化学肥料を原則として使用しない
- 種まきや種付けから2年以上禁止されている農薬や化学肥料を使用していない水田や畑で栽培
- 生産者は生産から出荷までの生産工程管理・数量などの記録を作成
- 遺伝子組み換え技術を使用していない
- 農林水産大臣登録認定機関の認定(書類審査と実地検査)
- その後も、登録認定機関が最低1年に1回調査
- 業務運営を毎年1回農林水産消費技術センターが監査
1つ目だけ読むとまるで無農薬野菜と同じに聞こえますね。実際は2つ目以降の厳しいルールが重要。これによって守られているのがわかります。
田畑に2年以上農薬や化学肥料を使用していないこともオーガニックの一つ。これは栽培中だけに限定されている無農薬とは大きく異なりますね。
オーガニックの場合、自分の所は無農薬であっても、隣の田畑で農薬を使っていれば、オーガニックと名乗ることも出来ません。また上流から流れてくる水がオーガニック農地でなければ、自らが特別に水を取り込む方法を設ける必要があります。
徹底した記録、W認定検査など細かなルールに守られて作られたものだけがオーガニック(有機)と名乗ることができます。
以上のことから、国内の農家の1%未満しか、オーガニック農作物を作ることが出来ません。これだけのことをクリアしたものであれば、多少お高いのも頷けますね。
オーガニックは無農薬なのか?
「オーガニックは無農薬なのでしょうか?」
その答えは、ほとんどが無農薬ですが、通常の防除方法では虫などを除去出来ない場合のみ、特別に国際基準に基づいた30種類の農薬の使用が許可されています。
消費者はどこで判断すれば良いのか?
オーガニック(有機)農産物という文字による表示と、もう一つ判断材料として「有機JASマーク」が表示されています。
食べ物を選ぶ一つの目安になります。農家が手間暇かけて認証を得たものなので間違いありません。
まとめ
オーガニックじゃないからと言って手間暇をかけていないということでは決してありません。もちろん手間暇と神経を注いだ野菜もあります。
ただ、「有機JASマーク」があるオーガニック(有機)は、色々な検査などをクリアした安心できる農作物の証ですね。
今回調べてみて良かったです。自分の思っていたこととは多少異なっていました。以上の事を踏まえて、今後は農作物を買うための判断材料としたいと思います。皆さんも参考にしてみて下さい。