結婚した時に妻と京都山崎にある天王山に登山をしていました。
当時は簡単に登れる山に今後もチャレンジしていこうと、登山靴まで買ったほどのマイブームでした。
その後子供が産まれたので、登山ができない状態が続きます。「いつか子供が大きくなったら一緒に天王山に登山したい」という漠然な夢を持ちながら日々過ごしてきたわけですが、その夢がついにかなう時がやってきました。
幼稚園を卒園した娘と一緒に天王山に登山してきましたよ!
因みに子供にとっては初登山というわけではありません。天保山以来になります。
といっても天保山は標高4.53mということで階段か簡単な坂道だけでゴールしてしまう山。昔は日本一低い山でした(現在は2位)。
今回登ってきた天王山は標高270.4mということで、初の本格的な登山ということになります。
しかし天王山は過去の経験から比較的初心者向けの登山、幼児でも登れることを知っていたのでそろそろ行けそうな年齢だと感じ行ってきました。
ピクニック気分で楽しく登れる天王山アクセス、登山ルート、そして子連れ登山の様子をご紹介します。
天王山のアクセス(行き方)と登山ルート、休憩ポイント
まずは天王山の最寄り駅のアクセスと、次に大山崎駅・山崎駅から天王山への行き方ルートをまとめました。
天王山のアクセス
天王山は京都と大阪の丁度中間のあたりに位置します。やや京都寄り。JRと阪急電車のどちらでも行くことができます。
- JR山崎駅(上の写真参照)
- 阪急大山崎駅
近くには「アサヒビール大山崎山荘美術館」や「サントリー山崎蒸留所」などもあります。水が綺麗なことからウイスキーづくりなどが行われています。
駅前にはコンビニ「デイリーヤマザキ」があるので、ここでおにぎりやサンドイッチを購入。
天王山ハイキングルート(地図)
上の地図は「京都・大山崎町まちあるきマップ」という天王山ハイキングコース案内の地図「京・大山崎町まちあるきまっぷ」に、僕が休憩地点を5つ追加したものです。
当日の登山では道に迷った時はすぐに見られるようにスマホにPDFをダウンロードしていきました。
何度も登ったことがあるので覚えてはいますが、久々であるのともしものためにすぐ見られるようにしていきました。
今回幼児の娘と登山することで、休憩を多くとりながらになります。
休憩ポイント
- 宝積寺(宝寺)
- 青木葉谷展望広場
- 旗立松展望台
- 十七烈士の墓
- 自玉手祭来酒解神社
このように天王山登山は淡々とした山ではなく、要所要所に見所があるので飽きません。その場所で毎回休憩することで登ってきました。
では出発します。
子供と天王山を登山(ハイキング)
JR山崎駅前にある「大山崎町観光案内」。色々な場所で地図や観光名所が表示されているのでわかりやすいですよ。では出発します。
JRの踏切を渡ると、「天王山登り口」の表示があります。ここには「山崎宗麟句碑」や「霊泉庵跡碑」もあります。駅沿いに少し北に行くと「山崎院跡碑」もありました。
この坂からスタートです。
途中でルートが左右に分かれていますが、今回左側から登りました。このあたりはまだ普通の舗装された道路です。
左側からいくと宝積寺(宝寺)に到着です。写真は入口付近の様子。「聖武天皇勅願所」の碑があります。ここを登っていきましょう。
入口には「木造金剛力士立像」があります。阿形と吽形。
宝積寺入ってすぐ右側に「三重の塔」があります。この塔は豊臣秀吉が一夜で建てたと言われているので「一夜の塔」とも呼ばれています。
三重塔の前付近にベンチがあったので子供をまず軽く休ませました。第1の休憩ポイント。
休憩後出発。そのまま直進し宝積寺を右折すると、そこから天王山登山ルートに繋がります。
宝積寺右からの登山ルートの様子。急に道が細くなり、木が生い茂っているのがわかります。では子供とピクニック気分で登山をしてみます。
登り始めると左右至る所に注意事項の表示があります。
- スズメバチ危険
- イノシシ出没注意
- 猿の目撃情報
- 猛毒キノコ「カエンタケ」に注意
この表示を見て娘が突然怖がってしまいます(苦笑)。でも実際は全く見かけないので安心してください。夜になると出るかもしれないですね。
それだけ自然が一杯ということです。
何とか子供を落ち着かせて登山は続きます。右側にまた注意事項の貼り紙がありビビっている様子。
道はこのように木の丸太で階段がつくられたりして登りやすくなったいる場所が多いです。たまに大きな岩がつづく個所もあるので要注意。
第2の休憩ポイント「青木葉谷展望広場」。木の椅子と机があるのでお弁当などを食べることもできます。
この展望広場からは大阪平野を一望できますよ。淀川が流れ左手に楠葉(樟葉)や枚方市が見えます。
休憩後しばらく登っていくと「酒解神社」の入口にあたる鳥居と灯篭に到着しました。
ここは展望台と山崎合戦之碑もあります。休憩ポイント3、少しですが椅子や机もあります。
この「旗立松展望台」からは京都側を見ることができます。娘も隙間から見ています。
展望台から見える景色。高速道路など。
山崎合戦配置図で確認しながら、展望台から古戦場の様子を一望することができます。
東側には男山(石清水八幡宮)も見えました。
ここは「山崎合戦之地」碑もあるので記念に子供と撮影。ここは見どころが満載ですね。
「山崎の合戦」の絵を左手に見ながら登山再出発。先ほどの鳥居を登っていきましょう。
暫く上ると真木和泉守を含めた幕末の志士たちが眠る「十七烈士の墓」が左側にあります。
十七烈士の志士について興味がある方は上のカード表で確認してください。このカードはJR山崎駅の「大山崎ナビ」でもらえました。
このお墓も僕が興味があるので立ち寄りました。座るところはありませんが、子供はしばしの休憩です。休憩ポイント4。
途中、竹林が生い茂っている中を歩きます。
そのまま坂を登ると三社宮に到着。すぐとなりにある「自玉手祭来酒解神社」の末社だと思われます。
ここには天照大神(あまてらすおおみかみ)、月讀大神(つきよものおおみみ)、蛭子神(えびすのかみ)が祀られています。
「自玉手祭来酒解神社」に到着、左右に柱がありました。昔は鳥居だったのかもしれません。そんな名残がある入口。
「自玉手祭来酒解神社」神輿庫(重要文化財)。鎌倉時代中期の建築です。
「酒解神社」には椅子がありました。休憩ポイント5。最後のひと踏ん張りの前に娘が休憩中。
休憩を何度も挟んでいるので元気一杯です。
ついに天王山山頂に到着!記念に撮影。標高は270.4m、よく頑張りました。
天王山山頂とこの周辺は「山崎城跡」になります。山崎の合戦で勝利した豊臣(羽柴)秀吉がこの山頂に山崎城を築きました。
豊臣秀吉は、①姫路城→②山崎城→③大坂城に城を移る流れになります。
天王山山頂には、たくさんの山崎城の名残がありますよ。井戸跡もありました。湧水や水が綺麗だったというのもわかります。
山崎城跡でおにぎりやサンドイッチを食べました。達成感もあり特別に美味しかったですよ。
この付近は手づくりベンチもありますが、敷物を持っていくことをおすすめします。
子供と天王山を登山した感想
JR山崎駅前のデイリーヤマザキでおにぎりとサンドイッチを購入したのが11時40分。そこからスタートし天王山山頂に到着したのは13時過ぎでした。
天王山は大人が登ると約60分で山頂まで到着するという比較的登りやすい山です。ハイキングコースと書かれているぐらいですからね。
今回幼児(幼稚園年長)と一緒の登山。休憩5回を挟んでもたった約90分で山頂に到着できました。
もっとかかるかなと思いましたが、やはりピクニック気分で登れる山だなと再認識しましたよ。
ほとんどが子供と手をつないでの登山になります。手を繋いでいても、たまにつまづく場面もあったので、やはり手をつなぐことは重要です。
安全な場所だったので手を放すと、ターッと走る傾向があるので注意。やはり躓いてこけていました(苦笑)。
もっと小さな子供(3歳ぐらい?)も見かけましたよ。両親の手で左右に持ち上げられて(自力ではないですが)登っていました(笑)。
娘の手をつないでの登山ということで、帰りの下りの方がきつかったです。子供にひっぱられるので、筋肉痛になりそうな、足腰に負担がある下り方でした。
どうしても子供に安全な道を歩かせるとなると、自分には負担が大きい場所を選ぶことになるので、帰りが大変だと思います。
帰りも行きと同じく休憩を挟みながら戻りました。娘も達成感からか何度も「行って良かった。楽しかった」を連呼、この言葉が聞けて親としては良かったです。
因みに登山といえば普通はジーンズはダメですが、この天王山はジーンズでも全く問題ありません。普段着で登っても特に問題はないので、始めやすいと思います。
歴史好きな方、登山を始めようかなという方、子供と登山してみたい方には最適な場所だと思います。5~6歳ぐらいの子供と一緒にでハイキング登山を楽しんでみてください。