小学校の授業だけでは志望校に合格することが難しいことから、中学入試の準備は小学3年生あたりから塾に通うのが当然のようになっています。
難易度の高い問題や、私立中学校特有の問題が出るので、3〜4年間塾に通うことでその問題が解けるようになっていきます。
しかし、色々な理由があり塾に通えない子供たちもいます。
例えば経済的な事情、子供が塾にあわない、まだ塾のレベルに至っていないけどいずれ追いつきたいなど。
「そのような子供たちは、希望する私立中学校に合格できないのか」というと必ずしもそうとは言えません。
塾以外の選択肢で中学受験対策をするという方法もあります。
そこで今回は塾に行かずに中学受験をするための5つの方法について紹介します。
塾に行かずに中学受験の準備をするための5つの選択肢
塾に通わずに中学受験の準備をするための手段・選択肢についていくつかまとめてみました。
1.小学生向け通信教育(ハイレベル・中学受験コース)+志望校の赤本
小学校から帰宅後は宿題を早く済ませてから、家で小学生向け通信教育教材の中からハイレベル・中学受験コースの教材を学習をして対応します。
それにプラスして、志望校の赤本を解き、出題される問題の対策をしていくというプランです(秋以降が望ましい)。
この場合、受験科目は国語と算数が一般的になります。
コツコツと勉強に取り組める子供、成績が良い子供に向いている方法と言えます。
※小学生向け通信教育教材については長くなるので、この記事の後半にまとめています。
2.小学生向け通信教育(ハイレベル)+英検3級以上+1科目
私立中学校の中には(一部ですが)英検に合格している子供たちを優遇する学校があります。
特に英検3級以上だと、入試の問題に英検分の点数が加算される私立中学校があり、英語が得意な子供たちにはかなり有利です(3級以上はかなり有利に)。
ウチの子供のように、国語と算数どちらも苦手な子供にとっては、英語に力を入れて、小学校6年までに英検を取得するというプランです。
入試科目が「英語+国語」や「英語+算数」だけの私立中学校もあるので、英検を習得した上で、1教科国語だけに力を入れることで、塾に通わずに対応します。
ただし、この場合は志望する中学校が「英語+国語」など、英語で受験できる学校に限られます。
※小学生向け通信教育教材については長くなるので、この記事の後半にまとめています。
3.個別塾やオンライン塾に通い中学受験対策をする
普通の塾に適応できない場合は、個別塾でその子供のペースにあわせて中学受験に向けて対策するという方法もあります。
最近は個別塾に通う子供たちが増えてきています。
基本1対1で教わることになるので、個別塾の費用は高くなる傾向があります(価格は個別塾によって開きがあります)。
関連:進研ゼミ個別指導教室と東京個別指導学院(ベネッセグループ)の違い
現在、成績は悪いけど長期的視野で中学受験をさせたいと考えている方には早めの対応が必要です。
塾に行かずに中学受験させたい理由が、子供が塾に行きたくない、または塾が家の近くにないという理由であればオンラインの中学受験塾もあります。
少し値段がかかっても良いという方は「中学受験 SAPIX偏差値30〜40台から逆転合格へ「RISU塾 偏差値リカバリーコース」」を読んでみて下さい。
4.家庭教師で中学受験対策をする
塾以外の選択肢として、家庭教師という手段もあります。
家庭教師は色々ありますが、ハイレベルや中学受験対策をしているところを選びましょう。
難関中学や超難関中学を受験する場合は「通信教育+家庭教師」や「個別塾+家庭教師」と組み合わせている子供たちも多いです。
家庭教師によっては、家に来てもらうための電車代など、諸々と別費用がかかるところもあるので、総合的に見て慎重に選んで下さい。
学研の家庭教師は無料体験講座を実施しているので、まずはお試しして確認するようにしましょう。
近くに塾が無い方にもおすすめです。
公式サイトはこちら▼
5.本屋の小学生教材を使って中学受験対策をする
本屋には中学受験向けの対策問題集がたくさん販売されています。その問題集を買って解き、数をこなすことで問題に慣れていくようにしましょう。
中学受験で特に重要なのは算数です。
別記事になりますが本屋の買える問題集の中で、中学受験に使える算数の問題集をまとめています。
「本屋の小学生教材を使って算数の中学受験対策をする方法」では2冊の問題集をおすすめしています。
- 学研「中学入試 首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題」の算数
- 旺文社「でる順過去問」①計算、②図形、③算数文章題
まずは学研「中学入試 首都圏模試受験生の2人に1人が解ける基本問題」の算数で、ほとんどの受験生が正解する問題を確実に解けるようにしています。
次に旺文社「でる順過去問」で①計算算、②図形、③算数文章題ごとに強化していくという流れです。
(※本屋の中学受験対策用の問題集は上で紹介している通信教育や家庭教師などと併用するのが良いと思います)
以上が塾に通わずに中学受験の準備をするための手段になります。
どの選択肢にせよ、塾に行かないという選択肢は、親への負担はかなり高いものとなります。
中学受験対策がある小学生向け通信教育について
小学生向け通信教育の中にはハイレベル教材や中学受験対策のコースがあります。
Z会「中学受験コース」や「小学生コースハイレベル」
Z会には小学生コース、小学生タブレットコース、そして中学受験コースの3つのコースがあります。
この中で中学受験に向けて対策できるのが、小学生コースのハイレベルか、小学生タブレットコース、そして中学受験コースになります。
- 小学生コース「ハイレベル」:基礎・標準・発展(1教科から受講可能)
- 小学生タブレットコース:基礎・標準・発展(国語・算数・理科・社会がセット)
- 中学受験コース:基礎・標準・発展(1教科から受講可能・小3〜小6)
※小学生コースのハイレベルと中学受験コースは1教科から受講が可能。
小学生コースの「ハイレベル」と小学生タブレットコースはかなりレベルの高い問題までカバーしており、中学受験向けの難易度があります。どちらも基礎から発展まで。
小学生コースにはスタンダードがありますが、こちらは中学受験には向いていません。
まずはハイレベルの内容についていけるかどうか確認する必要があります。既に成績が良い子供には最初から中学受験コースを選択する手もあります(個人的におすすめ)。
「Z会中学受験コース 対象校合格者数(2023年度)」は以下のようになっています▼
中学受験コースは小学6年生になると、頻出分野別演習や志望校別予想演習などもあります。
たくさんのコースがあるのがZ会の特徴。
しかも難関中学校合格の実績もあるので、塾に通わずに中学受験したい方にはおすすめの教材です。
↓公式サイトはこちら↓
資料請求すると無料お試し教材プレゼント中
スマイルゼミ小学生「発展クラス」
▲写真は標準クラスです
専用タブレットで学習する「スマイルゼミ」には標準クラスと発展クラスがあります。
- 標準クラス:国語・算数・理科・社会・英語・漢検ドリル・計算ドリル
- 発展クラス:文章読解、論理的思考、問題解決(解き方の動画付き・全学年対応)
Z会のように別教材ではなく、標準クラスに発展クラスが追加されるプランになります。
Z会中学受験コースのように志望校別予想演習などはありませんが、スマイルゼミの発展クラスには小学校の教科書よりも難易度の高く、中学受験によく出る文章読解、論理的思考が含まれています。
例えば国語なら語彙力を増やしたり、難しい文章を読み解く問題。算数ならより難易度の高い、丁寧に3〜4つ式を使わないと解けない問題などが含まれます。
よくわからなくても、タブレットなので解説動画で理解できるのが特徴。
標準クラスの価格に※550円(税込)〜をプラスするだけで発展クラスが受講できるので、比較的費用は抑えられます。
※550円(税込)は年間払いしたときの値段。1ヶ月払いだと高くなります。
↓サイトはこちら↓
資料請求で「お試し教材」プレゼント中
以上のように、小学生向けの通信教育には、Z会の中学受験コースやスマイルゼミの発展クラスのように、中学受験対策ができるプランもあります。
数は少ないのですが、塾に通わなくても中学受験できるコースがあるので、比較検討してみて下さい。
もし迷ったらZ会がおすすめです。